帯状疱疹にご注意ください

更新日:2023年04月12日

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって水痘(みずぼうそう)に罹患した後、神経に潜んでいたウイルスが活性化することで発症する皮膚疾患です。普段は体の免疫力によってウイルスの活動は抑えられていますが、免疫力が低下するとウイルスが再び活動・増殖し始め、症状が現れます。50歳以上になると発症頻度は高まり、80歳までに約3人に1人が経験すると推定されています。

 

症状

症状は主に体の左右どちらか一方に出ることが特徴で、皮膚の違和感やかゆみ、痺れとして感じる程度から、ヒリヒリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々な痛みが起こります。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、痛みや皮膚の症状は1か月程度続きます。

合併症

帯状疱疹後神経痛

皮膚症状がおさまった後も痛みが継続するもので、神経の炎症により神経自身が損傷されてしまい、なかなか修復されないために起こる現象です。一般的には皮膚症状がおさまるにつれて帯状疱疹の痛みもおさまるのに対し、帯状疱疹発症後3か月以上、場合によっては年単位で痛みが持続します。帯状疱疹に罹患した50歳以上の方の約2割の方が帯状疱疹後神経痛に移行すると言われており、年齢が高くなればなるほど移行する率も高くなります。

その他の合併症

眼の合併症:角膜炎、結膜炎、ぶどう膜炎など

ハント症候群:顔面神経麻痺、耳鳴り、めまい、難聴など

中枢神経系合併症:無菌性髄膜炎、脳炎、脊髄炎など

末梢運動神経障害:運動麻痺、筋萎縮、膀胱・直腸障害など

播種性帯状疱疹:肺炎、肝炎、脳炎など

 

治療

 治療の中心は抗ウイルス薬です。痛みが強い場合は鎮痛薬などを使うこともあります。発症後、早めに治療を開始することが大切です。症状に気づいたら、早めに医療機関を受診しましょう。

予防方法

免疫力の低下を防ぐ

帯状疱疹は体の免疫力が低下すると発症します。バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレスを溜めないなど、体調管理をして免疫力の低下を防ぐことが帯状疱疹の予防につながります。

予防接種を受ける

予防接種は帯状疱疹を予防する有効な方法であると考えられています。50歳以上の方は、水痘ワクチンを1回、又は、乾燥組換え帯状疱疹ワクチンを2回接種することができます。

毛呂山町では50歳以上の方を対象に、帯状疱疹予防接種の接種費用を助成しています。詳しくは下記リンクをご覧下さい。

 

 

この記事に関するお問い合わせ先

保健センター

〒350-0436
埼玉県入間郡毛呂山町川角305番地1

電話番号:049-294-5511
ファクス番号:049-295-5850

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