No.14「川角中学校の窓ガラス」(歴史民俗資料館)
『歴史の小箱』では、当館に寄贈・寄託された資料の中から、オススメの1点を展示・紹介しています。(一定期間展示した後に収蔵庫に戻します)
第14回目は、川角小学校と川角中学校の校章の原点となった「川角中学校の窓ガラス」を展示・紹介しました。
川角中学校の窓ガラス


影に浮かび上がる「川」の字マーク
昭和20年代に川角小学校と川角中学校の窓にはめ込まれていたガラスです。
終戦直後、学校の窓ガラスの盗難被害は大変なものでした。川角小学校と川角中学校は、盗難対策として窓ガラスに「川」の字をあしらったマークを施し、もし盗まれても学校のガラスであることが一目でわかるように工夫しました。
昭和33年川角小学校を卒業した小室浩さんの話では、当時は木枠の格子窓にはめ込まれた全ての窓ガラスに「川」の字のマークが描かれていた、とのことでした。
「川」の字マークが校章のモチーフに

昭和20年代前半、川角小学校と川角中学校には校章がありませんでした。しかし、陸上競技が盛んだった当時の川角小学校では、ユニフォームに学校のマークを入れたい、という希望が数多く寄せられました。そこで校章のデザインが検討されたなかで図案のモチーフとして選ばれたのが窓ガラスに描かれた「川」の字マークでした。 昭和29年に完成した校章は、「川」の字マークに学校のシンボルである「せんだん」の葉を合わせたものです。
一方川角中学校でも、川角小学校内から新しい敷地(現在の児童館の場所)に移転するにあたり、校章を求める声が上がりました。川角中学校では、校章のデザインの公募も実施しました。しかし、最終的には良くわかる校章がいいということで、開校当時の美術の先生と相談して現在のデザインに落ち着きました。
現在の川角小学校の校章は、「川小」の二文字を縦に並べる形に変わりましたが、「川」の字マークは川角中学校の校章の中に今も生き続けています。
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更新日:2023年10月17日