No.13「かき氷機と氷コップ」(歴史民俗資料館)
『歴史の小箱』では、当館に寄贈・寄託された資料の中から、オススメの1点を展示・紹介しています。(一定期間展示した後に収蔵庫に戻します)
第13回目は、夏の時期にピッタリな「かき氷機と氷コップ」を展示・紹介しました。
本展示は、平成26年度当館館務実習生によるものです。
夏になるとよく食べられるかき氷は、古くは平安時代に書かれた『枕草子』に、「けづりひ(削り氷)」という名で登場します。
当時は氷が貴重だったため、高級品として貴族に食べられていました。
明治時代になると全国各地に製氷所ができ、氷を売る「氷屋」が増えました。その結果、氷がお店や一般家庭でも簡単に手に入るようになりました。
昭和に入るとかき氷機はお店に普及していき、かき氷は庶民的な食べ物となりました。
氷を削る方法は時代とともに変化していますが、「かき氷」は変わらず食される夏の涼です。

かき氷機
展示されているかき氷機は、地区のお祭りなどで使用されていたものです。
また、かき氷機の『初雪』というブランドは、今でも製造されています。

かき氷機上部にある装飾
「富士山」、「松」、「七福神」などの縁起物の装飾がされています。

氷コップとスプーン
氷コップの青い色は、コバルトによって色づけされています。
溶けたガラスを型に流し込み、押し出して作るプレス成型によって、氷コップの外側に模様がつけられています。

氷コップの成型時の接合面のねじれ
氷コップ地付きの部分から、氷コップ皿部分の接合面がねじれています。
成型する際のプレスにより、ねじれたものと考えられます。
この記事に関するお問い合わせ先
歴史民俗資料館
〒350-0432
埼玉県入間郡毛呂山町大字大類535番地1
電話番号:049-295-8282
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更新日:2023年10月17日