No.10「消防信号板」(歴史民俗資料館)
『歴史の小箱』では、当館に寄贈・寄託された資料の中から、オススメの1点を展示・紹介しています。(一定期間展示した後に収蔵庫に戻します)
第10回目は、消防信号板を展示・紹介しました。

消防信号板の上から、「信号の種類」、「鐘を鳴らす際の鳴らし方」、「サイレンの鳴らし方」が表記されています。
昔の火災発生時の伝達方法
現在、火災などの発生は、サイレンや防災無線で知らせています。防災無線によって知らせるようになるまでは、半鐘やバンギと呼ばれる木製の板を鳴らすことで伝えていました。
消防信号板は、半鐘の打ち方サイレンの鳴らし方のマニュアルであり、鳴らし方によって、伝える内容が変わり、近火、出場、応援、報知、鎮火などを知らせます。
資料にある出場信号の場合、半鐘を3回鳴らし、間をおいてから、再び3回鳴らします。サイレンの場合は、5秒鳴らし、6秒間を置くことを繰り返します。
このように、鳴らす回数や間隔で伝える内容が変わります。
展示されている消防信号板は、かつて、毛呂山の山間部にあった火の番小屋に設置されていたものです。地域での発災をすばやく周囲に知らせるために活躍していました。
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更新日:2023年10月17日