No.1「水鉄砲」(歴史民俗資料館)

更新日:2023年10月17日

 『歴史の小箱』では、当館に寄贈・寄託された資料の中から、オススメの1点を展示・紹介しています。(一定期間展示した後に収蔵庫に戻します)

 明治21年(1888年)から、岩井地区で使用されていた消火用のポンプです。
 桶やたらいに水をため、柄を引き上げることで、底にある吸水口から水を吸い上げ、ポンプの力で押し出して水を飛ばしました。箕和田、平山、前久保、沢田、越生の上野、如意など近隣の地区で借りにきたといいます。
 人の力で行うため、たくさんの水を遠くへ飛ばす威力はなく、主に周囲に燃え広がらないようにするために使われていました。

金具や朱色の目印が施されている木製の水鉄砲の全体写真

全体

水鉄砲の胴体部に官許などの焼印が掘られている箇所をアップで撮影した写真

胴体部の焼印

 胴体正面の上の部分に「官許 請合 武州川越辻 龍吐水師 山上」とあり、国の許可により龍吐水師が、消防用のポンプを作っていたことがわかります。
 龍吐水とは、明治初期に水鉄砲とともに使われていた、むかしの消防用ポンプのことです。

この記事に関するお問い合わせ先

歴史民俗資料館

〒350-0432
埼玉県入間郡毛呂山町大字大類535番地1

電話番号:049-295-8282
ファクス番号:049-295-8297

お問い合わせはこちら

みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか