No.1「水鉄砲」(歴史民俗資料館)
『歴史の小箱』では、当館に寄贈・寄託された資料の中から、オススメの1点を展示・紹介しています。(一定期間展示した後に収蔵庫に戻します)
明治21年(1888年)から、岩井地区で使用されていた消火用のポンプです。
桶やたらいに水をため、柄を引き上げることで、底にある吸水口から水を吸い上げ、ポンプの力で押し出して水を飛ばしました。箕和田、平山、前久保、沢田、越生の上野、如意など近隣の地区で借りにきたといいます。
人の力で行うため、たくさんの水を遠くへ飛ばす威力はなく、主に周囲に燃え広がらないようにするために使われていました。

全体

胴体部の焼印
胴体正面の上の部分に「官許 請合 武州川越辻 龍吐水師 山上」とあり、国の許可により龍吐水師が、消防用のポンプを作っていたことがわかります。
龍吐水とは、明治初期に水鉄砲とともに使われていた、むかしの消防用ポンプのことです。
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更新日:2023年10月17日