指定文化財春季特別公開 「桂木寺木造伝釈迦如来坐像」

更新日:2024年01月25日

 滝ノ入地区の桂木寺に伝わる「木造伝釈迦如来坐像」(埼玉県指定文化財)を公開します。
平安時代の作で県内はもちろん、関東地方でも屈指の古仏です。

展示期間

令和6年3月16日(土曜日)から5月12日(日曜日)

場所

毛呂山町歴史民俗資料館 常設展示室

桂木寺木造伝釈迦如来坐像について

  毛呂山町大字滝ノ入にある桂木寺本尊の木造伝釈迦如来坐像(埼玉県指定文化財)は、平安時代初期をやや過ぎた10世紀後半の作と考えられ、埼玉県だけでなく関東でも最古の域に属する貴重な仏像です。
  大きさは像高が約75センチメートル。頭巾を被ったような頭髪部、大きく見開いた眼、張りのある頬、広い肩幅、厚みのある胸部及び腹部・膝、胎内の内刳り面に見られるノミの鋭い刃痕などが特徴です。
  江戸時代後期に編纂された「新編武蔵風土記稿」の記録から釈迦如来像と考えられていますが、同時期に制作された古像の多くが薬師如来像であり、薬師如来像の可能性もあることから「伝釈迦如来坐像」の名称で呼ばれています。 近年、木質の科学的な調査によって、材質はカヤ材であることが確認されました。
  また、制作当初の左手の掌に、ほぞ穴が確認でき、制作された当初は、薬壺をもった薬師如来像であった可能性が指摘されています。

桂木寺木造伝釈迦如来坐像の写真

この記事に関するお問い合わせ先

歴史民俗資料館

〒350-0432
埼玉県入間郡毛呂山町大字大類535番地1

電話番号:049-295-8282
ファクス番号:049-295-8297

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