令和7年度 施政方針

更新日:2025年04月14日

令和7年1月28日、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故は、通りかかったトラック1台が穴に転落し、運転手が未だ救出できない状況が続いております。(3月21日現在)

陥没事故の原因は、県南部12市町の生活排水を処理する下水管において、処理施設に近い八潮市付近の管の直径は約5メートルと大きく、老朽化によって管の破損から土砂が流出したことによる陥没事故でした。

また2月には、岩手県大船渡市で大規模な山火事が発生しました。焼失面積2900ヘクタール、焼失家屋は100棟以上となり、全国15都道県より各消防本部が駆けつける事態となり、毛呂山町、鳩山町、越生町を管轄する西入間広域消防本部も要請に応じ、大船渡市へポンプ車両とともに2隊の応援出動を行いました。大船渡市に集結した約2000名の消防隊員の懸命なる消火活動によって大火災は3月9日に鎮圧することとなりましたが、被災されました多くの皆さまに心からのお見舞いを申し上げます。

昨年は、元日からマグニチュード7・6という「能登半島地震」が発生し、災害関連死を含む549名に及ぶ尊い命が犠牲となりました。また、マグニチュード9が予想される南海トラフ地震の注意も呼びかけられている事態です。

東日本大震災から14年が経過しましたが、この間には熊本地震をはじめとして日本中で大きな地震が頻発しており、京都大学の地震・火山学者の鎌田浩毅名誉教授は「日本を取り巻く地殻で100年時計が動き出しており、南海トラフ地震は10年以内で70%の確率で発生する」と、日本が大地変動の時代であることを力説し、警鐘を鳴らしております。

大正12年に発生した「関東大震災」から既に102年となりますが、大きな地震だけでなく、近年の異常気象による風水害や大規模火災、施設の老朽化による災害等、どのような災害に見舞われても、被害を最小限に食い止める体制づくりが全国自治
体の一番の課題です。

令和7年度を「危機管理の徹底」の年とするため、「自助・共助・公助」に「ご近所の助け合い」を合わせまして「安全・安心のまちづくり」へのご理解とご協力をお願い申し上げます。

・毛呂山町合併70周年から、将来へさらなる発展を
  毛呂山町は、昭和14年に当時の毛呂村と山根村(現在の日高市山根の一部、葛貫、大谷木、阿諏訪、滝ノ入)が一緒になり毛呂山町となり、昭和30年に毛呂山町と当時の川角村が合併をして現在の毛呂山町として発展して参りました。(川角の地名の由
来は、越辺川がこの地域で大きく曲がっているため、川の角から川角と呼ばれるようになったとのこと)

昭和30年の合併から令和7年4月1日は、記念すべき満70年を迎えます。昨年から「合併70周年記念」という冠事業を展開しながら、町民皆さまと合併70周年の気運を高め、2月8日には大野元裕県知事をはじめとして、国会議員、県議会議員、近隣の市長・町長のご来賓をお迎えし、「合併70周年記念式典」を多くの町民皆さまと盛大に祝うことができましたことに心より感謝を申し上げます。

毛呂山町は昭和30年の合併以降、東武越生線の運行と埼玉医科大学病院を有す「医療と福祉の町」を推しすすめ、ベッドタウンとして第一団地から始まる住宅開発により市街化区域を広げて、人口も4万人に迫る発展を遂げて参りました。

昭和30年の後半から、平成初期に毛呂山町に転入されました多くの町民皆さまの人口動態を見れば、当然に高齢の年齢層が多くなり、65歳以上の高齢化率も行政区によっては40%を超える地域が増え、介護を予防する健康への取り組みが喫緊の課題となって参りました。

高齢化社会を迎えた毛呂山町では、令和5年3月27日に「健幸づくりのまち宣言」を行い、「歩こうよ!健幸ウォーキング事業」を埼玉医科大学の絶大なる協力をいただき実施して参りましたが、歩くことによる効果は期待以上に大きく、健康長寿優秀市町村で優良賞を受賞しました。

令和7年度は、3年目の「健幸ウォーキング事業」となりますが、町民皆さまには40代・50代の頃から1日8000歩を目標に歩いていただき、「歩いて健幸」を合い言葉に、心身ともに健康にお過ごしいただけるようにお願い申し上げます。

・多数の大手企業誘致に成功!企業による税収増から子育て施策NO.1
令和7年度の毛呂山町当初予算は118億600万円の過去最大の予算となり、私が町長に就任した平成23年当時の予算から約20億円の予算を上乗せすることとなりましたが、その要因は企業進出による固定資産税などの財源確保が大きなものとな
っております。

令和7年度は第六次毛呂山町総合振興計画に基づいた町政運営となりますが、リーディングプロジェクトとして、1少子化対策プロジェクト、2未来を担う子ども育成プロジェクト、3健幸づくりプロジェクトと3本の柱を掲げ、「みんなでつくる 住みやすいまち 住み続けたいまち もろやま」の実現を目指して参ります。

特に、令和7年度予算における子育て支援策は、毛呂山町独自の施策も含めて近隣市町村と比較しても多く盛り込んでおり、企業誘致による財源を子育てに充てることで成り立たせたものです。

子どもの減少は、若者や子育て世帯の減少であり、商店や生活に必要な施設や機能の低下から住民サービスを維持することが困難となり、この毛呂山町を支えてこられた高齢者の皆さまの安全・安心な生活にも直結することから、少子化対策は最大なる高齢者福祉と確信しております。

令和7年度は、合併70周年という節目の年から将来の「輝かしい毛呂山町」へと進める第一歩となる年です。毛呂山町のさらなる発展のために町民皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、新年度にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。

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秘書広報課

〒350-0493
埼玉県入間郡毛呂山町中央2丁目1番地

電話番号:049-295-2112
ファクス番号:049-295-0771

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