毛呂山町の「鎌倉街道上道」が国指定史跡に決定!!
令和4年11月10日付け、官報告示(文部科学省告示第141号)により、毛呂山町の「鎌倉街道上道(かまくらかいどうかみつみち)」が正式に国の史跡に指定されました。
鎌倉街道上道
毛呂山町の史跡鎌倉街道上道は、交通遺跡、集落跡、寺院跡、塚の異なる種類の遺跡で構成されています。街道跡は北から鎌倉街道B遺跡・同C遺跡・同A遺跡・仏坂(ほとけざか)遺跡の総延長1,305.9m、B遺跡を挟んで両側に広がる堂山下(どうやました)遺跡、その西側の崇徳寺跡(すうとくじあと)と想定されている箇所、堂山下遺跡と崇徳寺跡の南側に広がる川角(かわかど)古墳群の一部からなります。
街道跡では、路面や側溝など道の遺構が良好に保存されています。中世の集落跡である堂山下遺跡は、同時代の文献史料にみられる苦林宿(にがばやしじゅく)の跡である可能性が高く、12世紀末から15世紀までの遺物が見つかっています。崇徳寺跡とされる箇所では墓域中心部において板碑(いたび)を立てて固定した跡が39箇所確認されています。また川角古墳群でも中世板碑が確認され、特に22号墳は崇徳寺跡の墓域造成の基準となった可能性があります。中世段階の川角古墳群のうち上道に直交する墳丘の範囲は、苦林宿の内と外を隔てる境界としての役割を担っていたと想定されます。
毛呂山町 鎌倉街道上道
鎌倉街道B遺跡 川角・大類の掘割遺構
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更新日:2022年11月10日