かかりつけ医・かかりつけ薬局をもちましょう
厚生労働省では、初期の治療はかかりつけの医院・診療所で行うことを推進しています。そのため、200床以上の病院は紹介状を持たない初診の患者から5千円~7千円程度の「初診時保険外併用療養費」を徴収する制度を定めています。
これらは全て自己負担となるので、かかりつけ医を持つことをお勧めします。
(注意)初診時保険外併用療養費については、病院によって金額が異なる場合があります。
かかりつけ医について
「かかりつけ医」とは
かかりつけ医とは、気軽に健康相談や相談にのってくれる医師・歯科医師のことです。
普段の患者さんの様子を分かっていて、その病気や薬のことだけではなく、予防接種などの不安や疑問についても相談にのってくれます。
また、精密検査などの高度医療が必要であると判断したときは、適切な医療機関を紹介してくれます。
さらに、介護保険の要介護認定を申請する際に必要な「主治医意見書」を書いてくれます。
いざという時に困らないためにも、健(検)診や予防接種に行く機会を利用して、自宅の近くや職場の近くにかかりつけ医を見つけておきましょう。
できるだけ診療時間内に受診しましょう
昼間、体調がおかしいなと思ったら、早めにかかりつけ医に診てもらいましょう。
休日や夜間の救急医療機関は、あくまで緊急事態に備えるものです。医療スタッフや検査機器は重症患者のために優先して運営されています。このため、重症患者が多く受診する大きな医療機関では、時間外受診を希望しても、重篤出ないと判断されたときは、診療を受付できない場合があります。
急病や緊急を要するとき以外は、通常の診療時間内に受診しましょう。
救急医療機関の医師とは
救急医療機関の医師とは、日頃から患者さんの様子を見ているかかりつけ医とは違います。
すぐに入院して治療する必要があるか、翌日まで様子を見てもいいかなど、あくまでも一時的な判断をするのが役目です。(仕事などで昼間に受診できない場合など通常の受診の代わりになるものではありません)
翌日まで様子を見ていいと判断された場合は、応急処置を受けて、改めてかかりつけ医を受診しましょう。
かかりつけ薬局について
「かかりつけ薬局」とは
かかりつけ薬局とは、お薬の相談だけではなく、医療や介護、健康に関してもさまざまな視点から患者さんの相談に乗ることができる薬局のことです。
患者さんはどの医療機関で処方せんをもらった場合でも、都合のよい保険薬局を自由に選ぶことができますが、かかりつけ薬局を持つことにより、薬の服用記録を管理してもらうことができ、薬の重複使用や飲み合わせによる副作用も防止できます。
処方された薬のことだけでなく、一般医薬品や健康食品、サプリメント、食べ物や飲み物との飲み合わせなどの相談にものってくれます。
「お薬手帳」を活用しましょう
お薬手帳には、処方された薬の名前や、量、日数等を記録することができ、自分が服用している薬を正確に伝えることができます。
また、副作用歴やアレルギー歴も記録することができます。
重複投与や飲み合わせによる副作用を未然に防止できるよう「お薬手帳」は1人1冊にまとめましょう。
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更新日:2024年08月26日