令和5年度 施政方針
4月23日に執行の毛呂山町長選挙におきまして、多くの町民の皆様のご支持をいただきまして当選の栄に浴することができ、去る5月15日より4期目となります毛呂山町長に就任することができました。3期12年の町政運営および令和2年からの新型コロナウイルス感染症に対する町施策に、町民皆様から賜りました絶大なるご理解とご協力に心から感謝を申し上げます。
また、町長選挙と同日執行の毛呂山町議会議員一般選挙において当選されました14人の議員の皆様に謹んでお祝いを申し上げ、ご活躍をお祈りさせていただきます。
12年前、初めて町長に就任した平成23年は東日本大震災が発生して間もない時期、最初の仕事は公約とした「毛呂山町東日本大震災復興支援プロジェクト委員会」の設置であり、オール毛呂山による被災地の支援活動でした。
その後、全国で発生する自然災害に対しても被災地復興支援を行うため「毛呂山町全国被災地復興支援委員会」と改名し、本年2月6日に発生したトルコ・シリアの大地震に対しても支援ができるよう「毛呂山町被災地復興等支援委員会」と改名いたしました。
これにより本年4月15日、ウィズもろやまで開催した「ナターシャ・グジー」チャリティーコンサートでは600人を超える多くの皆様にご来場いただき、多額のご寄附をいただくことができましたことに重ねて心より感謝を申し上げます。
・安全・安心の施策
本町では、中山間地域の一部が土砂災害警戒区域等に指定されており、この区域での開発には特に注意しております。令和2年度、滝ノ入地区で進められていた大規模盛土を要した太陽光発電事業、令和4年度には大谷木地区での太陽光発電事業とも地元の皆様のご協力をいただき、開発企業への計画見直しを強く要請して「太陽光発電事業の中止・撤退」という判断をいただくことができました。
さらに、熱海市での土石流災害を受け、本年4月から施行の「毛呂山町太陽光発電設備の適正な設置等に関する条例」を遵守し、今後も自然環境に影響を与える開発に対して、地域住民の安全・安心を第一に毅然とした対応を図って参ります。
災害時における合言葉は「自助、共助、公助」です。毛呂山町では全行政区における「自主防災組織の設立」と、各行政区を管轄する消防団との連携強化を図り、地域防災力の向上を目指して参ります。
・教育・子育て環境整備
毛呂山中学校、川角中学校の校舎の木質化を基本とする大規模改造工事が完了し、2中学校区それぞれにコミュニティスクールを取り入れた小中一貫校を目指すこととなりました。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症によって生活様式にも影響が及ぼされ、少人数制学級の導入と余裕教室の増設という新しい教育環境を整える必要から「毛呂山町小・中学校あり方検討委員会」を設置し、頂いた意見を参考に将来における教育環境を整備して参ります。
また、不登校児童の抱える原因は様々であり、それぞれの児童に寄り添いながら問題解決ができるように取り組んで参ります。
なお、現在給食費等の半額補助を実施しておりますが、将来的には財源を確保した上で、給食費の全額公費負担を目指して参ります。
通学路等の整備では、防犯カメラの増設およびガードレールや路側帯の整備に努め、子どもたちへの安全対策を重要課題と位置づけて強力に進めて参ります。
・高齢者支援・医療と福祉施策
本年3月27日、本町は「健幸づくりのまち」宣言をすることができ、埼玉医科大学と連携した健康増進のための事業がスタートいたしました。今後、町内に10か所のウオーキングコースを設置し、皆様に気軽に歩いていただき、毛呂山町独自の健康で幸せを感じる事業展開を進めて参ります。
また、「ゆずっ子元気体操」の普及活動をさらに促しながら、ゆずっ子元気体操を核とした新しい取組によって地域コミュニティが築ける集いの場を創出して参ります。
ソフト面では役場庁舎に総合案内係を配置し、来庁されたお客様が迷わずに手続きが行えるようにサービスの向上に努めて参ります。
・川角駅周辺地区整備事業・生活道路等改良事業ほか
東武越生線川角駅周辺地区整備事業につきましては、東武鉄道との協議を重ねながら近隣大学と連携し、結果を出す段階となって参りました。
町内にある狭い道路や行き止まり道路について、災害時の安全確保の観点からも対策を急ぐ必要があり、順次改善に努めて参ります。
また、町道や歩道、あるいは公共施設においてもバリアフリーを徹底し、ウィズもろやま(福祉会館)にエレベーターを設置いたします。
・企業誘致と雇用の創出
川角中学校の東側に展開する東部エリア、川角地区から市場地区における第二東部エリア、そして葛貫地区の南部エリアと企業誘致エリアは全て進出企業が決定いたしました。
また、長瀬駅北側野久保線沿いには大型商業施設が開業したことにより、高齢化社会に必要な歩いて行ける範囲を生活圏と捉え、コミュニティの再生や住みやすいまちづくりを目指したコンパクトシティを具現化することができました。
多くの企業が進出することで雇用の創出が図られ、多くの皆様が本町に定住していただけるよう、今後におきましても毛呂山町の魅力度の向上に努めて参ります。
・観光事業・遊べる町
令和4年、本町の「鎌倉街道上道」が国の史跡指定を受けることができ、毛呂という土地の名を名乗った武将「毛呂季光」、そして960年以上の歴史を誇る毛呂山の祭り「流鏑馬」の3つを結びつけるストーリー化により、新たな観光事業への展開と子どもたちへの教育資源として活かして参る所存です。
また、町の約4割が山間地域であり、自然豊かな観光地が豊富に点在しており、その地の利を生かした特産品「桂木ゆず」による6次産業化を促します。
都市公園にあっては整備を進め、新しい遊具や高齢の皆様が使える健康遊具も設置することにより、新たなコミュニティが生まれる場所に改善して参りますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
・日本一やさしいまちを目指して
今まで、職員の努力と町議会の絶大なるご理解によって、国の地方創生予算を遺憾なく活用することができ、「桂木ゆず」の復活を進めることができました。そして、町民の皆様にご心配をいただいております川角駅周辺地区整備事業においても、結果が出せる時期を迎えようとしております。大きく変わってきた毛呂山町を「さらに大きく変えるとき」です。
町民の皆様の更なるご理解とご協力を心からお願い申し上げ、令和5年にあたりましての施政方針とさせていただきます。
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秘書広報課
〒350-0493
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電話番号:049-295-2112
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更新日:2023年06月01日