普通選挙法と治安維持法

1925年 (大正14年)、加藤高明内閣は、普通選挙法を成立させた。これまでの納税額の制限がなくされたが、選挙権所有者の年齢は下がらず、満25歳以上の男子に衆議院議員選挙権が、満30歳以上の男子に被選挙権が与えられた。有権者の割合は全体の約20パーセントとなり、今までの約4倍に増加したが、女性には参政権が与えられなかった。普通選挙法により労働者らの力が大きくなり、社会運動がはげしくなることをおそれた政府は、普通選挙法の公布の直前に治安維持法を公布した。治安維持法は、天皇主権の国家体制を変えることや社会主義の動きを取りしまるために制定され、日本の軍国主義が進むと治安維持法により自由主義者まで弾圧され、思想の自由をうばった「天下の悪法」と呼ばれた。
1928年 (昭和3年)の普通選挙法第1回総選挙で日本共産党の活動が目立ったため、衝撃をうけた田中義一内閣は、選挙直後の3月15日にいっせい検挙などをおこなった (三・一五事件)。さらに治安維持法の改正を行い、ふたたび大規模な検挙をおこなった。その結果、日本共産党は大きな打撃を受けた。不況下で労農運動は高まったが、社会主義政党は弾圧と分裂とによって、それを政治的な力にしていくことはできなかった。

<練習問題>です。目を閉じて下さい。 
問題を読み上げ、続いて、1. 2. 3と数えたあとに、答えを読み上げます。一緒にお答え下さい。 

第一問 普通選挙法はいつ成立しましたか? 
 1. 2. 3. 1925年 (大正14年) 

第二問 普通選挙法では何歳以上の男子に選挙権が与えられましたか? 
 1. 2. 3. 25歳以上 

第三問 普通選挙法では何歳以上の男子に被選挙権が与えられましたか? 
 1. 2. 3. 30歳以上 

第四問 普通選挙法が公布される直前にある法律も公布されました。何といいますか? 
 1. 2. 3. 治安維持法 

第五問 その法律は、日本が戦争に突入すると改悪され思想の自由を奪われることとなりました。別名、何と呼ばれましたか? 
 1. 2. 3. 天下の悪法 

ありがとうございました。



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