江戸流めん打ちの七徳

 

 

 そば・うどん ≪ 伝統の技、めん打ちの七徳 ≫ 

 

 

○ そば・うどん 1伝統文化の継承 2食生活観の転換 3 食経済観の転換 

 

4 健康生活の定着 5地域交流の活性 6福祉精神の具現 7生涯生活の充実 ○ ま と め

 

 

 

 ○ そば ・ うどん


 「そば・うどん」の“麺そのものの香り”ということになると、「特に意識したこともない」という人が圧倒的に多いと思います。しかし、本当は蕎麦や麦といった穀物には、一味で人を養うほどの生命力や滋養があり、それを象徴するところの“奥深い味わい”を秘めています。
 その味わいを余すところなく引き出して作られた麺は、忘れることのできない懐かしい、心からの安らぎを与えてくれるような、大変に美味しい自然の贈り物となります。
 私たちはそのような、そして暮らしに根づいた「そば・うどん」作りを広めていきたいと考えています。

 

 

 1 伝統文化の継承

 

 そばを打つ、うんどを打つという文化は、文字どおり先人の遺産です。
 私たちの祖先が、その厳しい労働と生活の中で鍛え上げ、築き上げた英知です。その実際は、簡便にして経済的、簡素にして至高の歓びを私たちに与えてくれます。
 このような大切な伝統の文化を世代を超えて受け渡していくことは、それ自体が私たちの人生の存立の意義の大なることを、私たちに十分に納得させてくれます。

 

 

 2 食生活観の転換


 今日、日本の食文化は激変を遂げ、欧米化といわれる変化すらもとっくに乗り越えて、ありとあらゆる調味料や添加物を伴った様々な加工技術・保存技術が駆使され、それがもたらす食品の味わいは、もはや自然のそれとは遠くかけ離れたものとなってしまいました。
 しかし、“適切な水回し技法”によって穀物の滋味を思う存分に引き出した「そば・うどん」の味わいは、私たちが日常においてどのようなものを口にすべきであったのか、その原点をはっきりと思い起こさせてくれます。

 

 

 3 食経済観の転換

 

 食品素材の豊かな味わいを活かした食品や調理はすでに大きく後退して、そのようなものは産地へ赴いたり高価であることを覚悟したりしなければ口に出来ない、それが常識であるような昨今です。
 ところが、コシ・喉ごし・コクにおいて穀物本来の味わいを十二分に引き出した絶佳の麺、そのような麺が、そばでは一人前(90g)が55円程度で、うどんでは一人前(180g)が30円程度で打ち上がり、家族をご近所を友達を“至福の時”に誘うことができます。
 つまり、私たちが生きていくために欠かせない食において、「本当に美味しいものが極めて安価に提供され得るものである」と認識することで、食生活に関する経済観において大いに転換をもたらされ、私たちは新たな基準を獲得していくことになります。

 

 

 4 健康生活の定着

 

 日常的に麺を打つ習慣は私たちの暮らしに適度の運動を約束することになるともに、私たちの舌が自然の味覚に対して覚醒していくことによって、不自然な味覚から自分を遠ざける感覚が甦ってきたり、過度のアルコールなどの刺激を要求しないような体質へと改善が進み、健康生活への礎が築かれます。

 

 

 5 地域交流の活性

 

 「本当に美味しくて誰にも喜んでもらうことができる麺を手軽に安価に打ち上げることが出来る」ということで、例えばお世話になっている方々に対して日頃の感謝の気持ちなどを、極めて自然に率直に表現することもできます。隣近所とのお付合いが円滑化し、さらには麺打ちに関わる情報の交換や共有、また、第三者に向けて麺を提供するなどの共同作業を通じ、地域交流が活性化されていきます。 

 

 

 6 福祉精神の具現

 

 「何か人に喜ばれることをしたい」そのような希望は、だれもがその胸の内に秘めているものです。
 しかし、あえてわざわざ何かの「行動を起こす」ということになると、その事業を起こすための準備や継続のための体制づくりなども含め、なかなか実践に踏み切ることができないものです。“福祉の精神で”と一口に言っても、実際が伴わない現実の背景には、そういうことがあると考えます。
 それでも、「自分が食してもたまらないほどの美味しさをもつ麺を手軽に安価に打ち上げることができ、それにより自分も家族も近所も喜んでくれる」ということになれば、その楽しみに満ちた日常の延長として、ハンディのある人々や不遇な環境にある人々に対して「麺打ちを通して支援をしてみよう」ということも、容易に手が届く範囲のことになります。
 美味しいものを分かち合うという経験は、人と人との距離を一気に縮めてしまう素晴らしい力を持っていて、人と人との輪は一気に広がりを見せていきます。

 

 

 7 生涯生活の充実

 

 このように、日本の伝統文化である麺打ちを体得するということは、その人の人生の「食」と「経済」と「健康」と「交流」の、そのそれぞれについて確かな礎を獲得していくことに外なりません。
 そして、“うるおいの人生”とは、「支え支えられ、信頼し信頼され、多くの人々と共に歩む人生」その実践の中にあります。
 私たちは、共に豊かな人生を送りたい願いをもって、麺打ちの普及を図ります。

 

 

 ○ ま と め

 

 生きていく力と勇気を与え、人生を充実へと導いてくれる「そば・うどん」。それが、めんずクラブの江戸流そば・うどんです。

 

 

 


 毛呂山町役場 めんずクラブ 平成16年7月11日 




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